そんな父に対して勢いのある母は反論した

「え~!頭が固いのね!
そんなんじゃ、小夜がいき遅れになっちゃいますよ!
あなただって野菜で私を釣り上げたんでしょ?
小夜だってお弁当で釣り上げてもらわなくちゃ!
ねえ~小夜!」

…あたしに話を振りますか…
もちろんランチで釣り上げられていますが…
一緒の部屋で寝るのは…

「おか…お母さん!
あたし、結美さんと一緒に寝ます…
そうします」

こんな話を両親としていることに耐えきれず小夜は逃げ出した

後ろから母の「あらあら…」と残念そうな呟きが聞こえたが、振り返らずに兄夫婦の部屋に向かった