アイ・ラブ・おデブ【完結】

もう耐えられない…
やっぱり10才も年上の女は重すぎ?
職場には若いナースがたくさんいるんだから…
オバサンは選ばれない…
ほんの一時の気紛れで付き合ってただけ…なんだ…

携帯電話が鳴り、ヒロくんは固い表情のまま隣の部屋へ行ってしまった

…ヒロくん……

涙が溢れそうになったがギュッと瞑り、こぼれないようにした

泣いたら…ダメ…


俯いたまま握った拳にも力を入れて、今にも倒れそうな体を支えた

戻ってきたヒロくんが鞄を手にしながら

「悪い…呼び出された…
ゴメン…こんなときに…」

と慌てた様子で言い、出て行ってしまった

涙を堪えながらその後ろ姿を黙って見送った

ガタンと玄関のドアが閉まる音が静まった部屋に大きく響いた

その音は、ヒロくんが私と赤ちゃんを拒絶して手の届かないとこに行ってしまう音のように聞こえた