そこからは立っているのも辛くなり、別室で横にならせてもらった

圭輔が迎えに来た時にはすべてが終わり家に帰ることとなった

見慣れた実家が見えてくると、もうそこにはいないはずの祖母の面影が呼び起こされた

学校から帰る小夜を待ち構えている祖母…

庭の掃除が終わっていないと怒る祖母…

見合いの日にさっさと家に入っていく後ろ姿の祖母…

すべてが辛い記憶となって小夜の心を打ち砕こうとする

車から先に降りた大輔が心配をしてドアを開けてくれるが、体が動かない

目を閉じ祖母の辛い記憶を追い出してしまおうと必死になるが、余計に自分を苦しめた