息苦しさを感じ、起き上がると水を飲みに台所へと向かった

一気にコップを空にしてシンクにもたれ掛かると後ろから声がした

「小夜…大丈夫か?」

振り返ると、日に焼けて真っ黒な顔の弟の圭輔が眠たそうに目を擦りながら近づいてきた

大丈夫と答えるようにゆっくりと頷き、無理矢理に口角を引き上げた

「そうか…通夜は明日で葬式は明後日だとよ
俺は月曜から仕事に行くことにしたよ
仕事に穴開けなくて良かった…
憎たらしいバアサンだけど最後だけは迷惑かけられなかったな」

いつも祖母のことを悪く言う圭輔らしく、さっぱりとした口調で話した