穏やかな気持ちを少し取り戻し、遥に返信をした

"美味しそうな料理ですね
早くも遥さんの料理が恋しくなりました
写真を見ていたら元気が出てきました
ありがとうございます

もうすぐ地元の駅に着きます

遥さんも帰り道、気を付けてくださいね"

新幹線から乗り換えた二両編成の電車は街中からどんどんと山の中を進んでいく

夜の闇に外の様子は分からないが、鉄橋を越えれば小夜の地元の駅に着く

そこから徒歩では1時間程かかる

兄が車で迎えに来てくれれば15分もかからない

そんな事を考えているうちに到着のアナウンスが聞こえてきた