部屋の中には怖い顔で祖母がイライラしながら待っていた

「そこへ…」

目の前に座るよう顎で示される

唾をゴクリと飲み込み祖母の前に正座をする

「なぜ…お前は言うことを聞かないのか!
随分とあちらさんに偉そうな口を利いたものだね…
連絡がきた時にはわたしゃ顔から火が出る思いをしたよ…
誰がそんな風に育てたんだか…
いいかい?
あちらさんにはこの私が頭を下げておいたから…
お前一人の事じゃないんだ!
勝手な真似は許さないよ!
分かったかい!」

背筋をシャンと伸ばし目を吊り上げ、大きな声を出す祖母の顔を小夜は真っ直ぐに見た