アイ・ラブ・おデブ【完結】

良孝は拳を握り幸絵から離れた

そして振り返らずにその場から足早に立ち去って行った

…って行っちゃうの!
サチって人を置いてくの!
何でサチって人と結婚しないの!
おかしいんじゃないの?

一部始終を聞いていた由美子は涙を拭いている幸絵に近づいた

「あの…私…桜井さんの婚約者の…」

声を掛けた由美子を驚きの表情で幸絵は見つめた

「えっ!…もっもしかして今の話を聞いてましたか?
どうしよう…」

「少しだけ話をさせてもらえませんか?
お願いします!
ここじゃああれだから…
この建物の向かいのコーヒーショップで…
話を聞きたいだけだから!
お願い!」

必死で頼む由美子を少し警戒するような表情で見ている