「由美子さん…どうもありがとう…
あたし…寄り道して美味しいものを一緒に食べられて嬉しいの
これから、どんなことがあろうとこの味は忘れないと思うの…
マスター…いつもありがとうございます」

「小夜…ようし!じゃあこの作戦よ
"美味しいスイーツ食べて忘れちゃえ"作戦!
ねっ!おじさん…腕に縒りを掛けて作ってちょうだい!」

自棄になった由美子の作戦だが今の小夜には心落ち着く大切な時間だ

「任せなさい!この俺が喫茶店人生を掛けて作ってやるよ
由美子も小夜ちゃんも覚悟しときなよ」

シャツの袖を捲りながらマスターが力を込めて請け負ってくれた