小夜に何か一言話し掛け、良孝は駅の外へと歩き始めた

…おい!小夜は慣れないヒールなんて履いているんだ
ババアに履かせられて…
もっとゆっくり歩けよ!
亀になれ!

小夜たちから少し離れて様子を見ていると、圭輔の前にも同じように二人の後を付けていく人物がいた

…なんだ?あいつ…小夜達を尾行しているのか?
誰だ?

そちらに気を取られ見失いそうになった

駅前のホテルの入り口へと良孝が入って行くのが見えた

…あの野郎…いきなりホテルかよ!許さねえぞ

思わず飛び出して行きそうになった圭輔を先程のもう一人の尾行者が肩を掴んで止めた