いつまでも大昔の栄光にしがみついてる祖母を…小夜だけに厳しい祖母を圭輔は心の底から嫌っていた

…おっといけない…小夜を見失っちまう…

今日は良孝と祖母が仕組んだデートをするらしい

…小夜に指一本でも触れたら…許さねえ…
俺の巴投げをお見舞いしてやる!

新幹線の改札で良孝が来るのを待つ小夜は、顔つきが固まっていて今にも泣き出してしまいそうだ

小夜をこのまま連れて帰りたい…けれどもそんなことをすれば祖母から怒られるのは小夜だ

そっと見守り、いざという時に助けることが今の圭輔にできる唯一のことだ

そんな自分の力の無さに苛立ち大声を出したくなる

小夜がさらに泣きそうな表情になった

…ヤツが来たのか…来なければ良かったのに…