「ここのパフェも美味しいよ!
女の子は甘いもの別腹でしょ!」

スプーンでクリームをすくいながら、テレビで聞いたことのあるような台詞を言った

涙を拭き、クリームを口にいれると冷たい感触が広がった

「美味しい…」

食べ始めると不思議と涙が止まり、心が凪いでいくのを感じた

由美子に話して何かが解決したわけではないが、電車に乗る小夜の足どりは僅かに軽くなっていた