甘酸っぱい味が口いっぱいに広がり、小夜の気持ちを少し解きほぐした

「由美子さん…
あたし…どうしたら逃げ出せるのかな…
このまま…遠くに…行ってしまいたい…」

両親や弟にも話せない、小夜の気持ちが溢れだした

由美子は食べ終えた皿をそのままに、小夜の話をじっと聞いていた

小夜は由美子にすべてを話してしまうと堪えていた涙が止まらなくなった

「ごめんなさい…由美子さんに…こんなこと話して…
迷惑だったよね…」

由美子は笑顔で

「おじさ~ん!チョコパフェもちょうだい!」

と追加注文をした

…由美子さん…そんなに食べられるの?

由美子の心配をしている小夜の前にもパフェが置かれた