「…えっと…あの…その…
それは…どういうこと…ですか?」

すごいパニックになりながら、やっとのことで聞き返した

「言葉の通りです
私とあなたは卒業したら結婚をするのです
おばあ様もご了承してくださっているようですし…
そうですねえ…結納は年明けまで待ってください
祖父の喪が明けないといけません」

…ちょちょ…ちょっと待って!
結婚だの結納だの…
どうしてそんな話になるの?
あたしの気持ちは?

「あの!あたしは…
あたしの気持ちは…」

思いきって聞いてみた

「気持ち?あなたの?
そんなものはいりません
旧華族の血筋があれば父も反対しません
選挙により有利になると喜びます」