アイ・ラブ・おデブ【完結】

菊地の様子を見に寝室へ近付くと、すすり泣く声が聞こえてきた

小さくノックすると中からヒィッと息を飲む音がしたした

「平野です
入ってもいいですか?」

ドアをほんの僅か開き、顔を覗かせて尋ねてみる

菊地からは何も返事はなかったが、そのまま中へと進んだ

ペットボトルの水を渡しながらなんて切り出そうか迷っていると、独り言のように弱々しく話し出した

「…驚いたでしょ…この部屋…いつもは…きれいに…してる…」

途切れ途切れに話し、最後の方はすすり泣きに混ざって聞こえなかった

「お粥食べませんか?
お台所借りて作ったんです」

小夜は荒れた部屋のことには触れず、暖かな声でそう言った