アイ・ラブ・おデブ【完結】

飛行機を眺めたまま、小夜は次の言葉が出てこなかった

抱きしめる遥の腕に自分の手を重ね、通りすぎる飛行機を何機も見つめていた

「さあや…
少し冷えてきた…車に戻ろう」

遥も何も聞かずに小夜の肩を抱き寄せ、ゆっくりと歩き出した

小夜は窓にもたれかかり、流れ行く明かりをじっと見つめていた

本当はどうしたら良いのか分かっている
何がこんなにも頑なにさせているのか…

車を次に停めたのは小夜のアパートの近くのパーキングだった

「今夜は小夜の部屋で食べよう」

自転車と用意してきた料理を降ろし、一緒にアパートへと向かった