キャンドルの灯りの元で食事を終えると、遥はバースデーケーキを運んできた

白い生クリームの上には苺やラズベリー、ブルーベリー、黄桃、葡萄などたくさんの果物が飾られていた

「これも遥さんが?」

「いや…ズポンジはマサに頼んだんだ…
スイーツは得意じゃないんだ…」

少ししょんぼりとしながら遥が答えた

「遥さん…あたし…ちょっとホッとしちゃった!
遥さんは何でも出来ちゃう、スーパーマンみたいな人だから…
得意じゃないことなんてないと思ってた
ズポンジは焼けなくてもこのデコレーションはプロだよ!
やっぱり遥さんは凄いね」

「小夜…ありがとう…」

遥は小夜に近づき唇にそっとキスをした