「それから…
僕と電話で話している時に、誰かが小夜に近づいたみたいで…
小夜の悲鳴のような声がした後、電話が切れてしまって!

皆川さん!お願いです!
小夜を見つけてください!

僕もすぐにそちらに向かいますから!
それまでどうか…どうか小夜を探してください!」

受話器を持ったまま、見えない皆川に深く頭を下げた

「分かりました
すぐに探します!
私も病院を抜けられ次第探します
警察にも一応連絡をしておきましょう
何かあってからでは遅いですから…
必ず日本に…笹原さんの所に小夜さんを届けます!」

「皆川さんよろしくお願いします」

互いの連絡先を交換して、何か進展があればすぐに連絡をすることを約束して電話を終えた