アイ・ラブ・おデブ【完結】

…あぁ…遥…さん…

自分のはしゃいでいる心臓が胸を締め付けて苦しい

遥の鼓動も早鐘のように胸板から伝わる

生まれて初めて言われた言葉…
"愛してる"
…なんて不思議な言葉なんだろうか

そして優しく囁くように呼ばれた"さあや"

"さあや"とそう呼ばれるのはずいぶん久しぶりだ

今は遠く離れた凛が"さあやちゃん"と呼ぶだけだ

小さい頃は母や兄弟が、体の弱い小夜を甘やかしてそう呼んでいた

"さあや"…懐かしい響きにも酔いしれていた