アイ・ラブ・おデブ【完結】

月曜からは、いよいよ配属先の部署に出勤することになっていた

小夜は緊張しながら、配属先のあるフロアへとエレベーターを降りた

たくさん並ぶデスクの向こうは一面ガラス張りになっていて、明るい朝の日差しが柔らかく降り注いでいた

早く着き過ぎたらしくまだ社員の姿はない

清掃会社の制服を着たおじさんが、掃除機を片付けているところだった

「おはようございますっ!」

肩に力が入り、声も鼻の穴も膨らませた変な挨拶をしてしまった

「おぅおはようさん!早いねぇ
お姉さん一番乗りだ!」

おじさんは顔中をしわくちゃにしながら、笑顔で声をかけてくれた

「きっと今日は良いことあるよ~
おじさんと会えた日はラッキーデイだ!」

明るくそう言いながら、レモン味の飴を小夜の手に乗せ、エレベーターへと消えていった