アイ・ラブ・おデブ【完結】

「早く降りてくれ」

柏木の冷たい声にハッとして顔を上げると、窓の外には見慣れた自転車置き場や郵便受けが見えた

慌てて財布を出そうとバッグをガサゴソと探っていると

「今日は付き合ってもらったからいいよ
おやすみ」

小夜だけを降ろしてさっさとタクシーは離れていった

アパートのドアを閉め、浮腫んだ足から幅広のパンプスを脱ぎながらふと疑問が沸いてきた

…なんでリームママの店に連れていったんだろ…
美味しいカルボナーラを食べたかったのか?
いやいやアイツは食べてなかった…

小夜とリームがきらりのことで盛り上がっているのを聞いてただけだ

いつもより柔らかい表情で…