アイ・ラブ・おデブ【完結】

遥の腕の中で小さな声で

「駄目…じゃ…ないです」

と答えるのが精一杯だった


「ありがとう…さあや…」


小夜の心臓の音が耳元でドクンと騒いでいて、すぐ傍で話している遥の声がよく聞こえなかった

どのくらいそうしていたのか…小夜には分からないが、ふと気づくとそこは歩道の片隅だった

通り過ぎる自転車が、冷やかしなのかチリンとベルを鳴らして行った

「あの…」

恐る恐る顔を上げ、小夜はすぐそこにある遥の顔を見た