「小夜ちゃん…小夜ちゃんが自分の容姿を気にするのは…
笹原さんと一緒にいたいからでしょ?
…その気持ち…大切にしてあげてね!

笹原さんのためじゃなくて小夜ちゃんが笑顔でいられるために…
痩せてたって、美人だって笑顔じゃなくちゃ、笹原さんはガッカリすると思うわ!」

…リームさん…リームさんの言葉が心にじんわりと染み込んでくる

「今の小夜ちゃん…とっても綺麗よ!
私なんか足元にも及ばないわ」

…ううっ…泣けてきた…
遥さんのことが好きなのか分からないけど…
あたしは前に進んでいいんだ


「リームさん…ありがとう!
今の言葉…家訓にします!」

リームの大きな手を握りしめ、何度も何度も頷いた

…あたしは恋をしてもいいんだ!