「ねえねぇ~熊ちゃん!
稲本さんて何者なの~?
ただの掃除のおじさんじゃないよね~?
あの鋭さなんか獲物を逃がさぬハンターよ~!
そして落ち着いた物腰は敏腕執事よ~!
昼間の掃除のおじさんは世をはばかる仮の姿!
そして仮面の下は!…怪盗イモヤン!!」

ルリが少し酔った顔をして熊野に絡んだ

「えっ?先輩っすか?
先輩は元刑事っす!
ちなみに僕もっす!」

「えっ~~!本物~~!
わあぁ~お!」

ルリの瞳がギラギラしながら稲本を見つめる

小夜と話している稲本の背筋をゾクッとさせた