アイ・ラブ・おデブ【完結】

次の日、稲本がオフィスの清掃を終えて向かったのは、塚田のアパートだった

アパートの入り口が見える所に乗っている軽自動車を停めた

まだ朝だからなのか、塚田の動きはない

隣の部屋から出てきた、中年の女性はごみ捨て場へと歩いて行った

稲本は車から降り、声をかけた

「おはようございます
今日も暑くなりそうですねえ」

しわくちゃの人懐っこい笑顔で近づいた

手には先程食べた、おにぎりのコンビニ袋を持っていた

少し怪訝な顔を見せたが、稲本の清潔感のある柔らかな雰囲気に警戒心を緩めた