アイ・ラブ・おデブ【完結】

…この早い時間にあのラフな服…
伸びた髭にボサボサな頭…マトモな仕事には就いてなさそうね

萩原はいつもの笑顔を消し去り、少し不機嫌な表情をしている

一緒に歩き出すが萩原の方が、さっさと前を行く

迷うことなく、路地裏のひっそりとした喫茶店に二人は入っていった

ルリは店に入るか迷ったが萩原が、入り口に背を向けて座ったのを見て思いきって扉を開けた

カランカランッ

扉に付けてあるベルから来客を報せる合図の音がした

「いらっしゃいませ」

落ち着いた店主の声が静かな店に響き渡り、ルリはドキッとした

萩原は振り返ることなく、向かいに座る男と何やらひそひそと話している