「そうか…
かなり小夜ちゃんは不利な状況にいるんだな…
…分かった!おじさんにも手伝わせてくれ!
兄ちゃん!よく話してくれたな!ありがとな!
任せておきな!
その神崎って野郎のことはおじさんが調べる!
よっしゃ!なんだか久し振りに腕がなるぜ!」

肩を回している稲本の目は鋭く光っていた


その後柏木は自分のフロアに戻り、パソコンに向かったが気持ちは上の空だった

中々仕事は進まず、自分で調べようとしていることも頭で考えてばかりで進んでいない

…あ~も~駄目だ!

バンッ!

思わず両手でデスクを叩いてしまった

普段感情を表に出さない柏木が大きな音出したので、隣の席の女子社員がビクッとした

「すみません」

柏木は立ち上がり頭を下げた