アイ・ラブ・おデブ【完結】

「母は…
真っ黒に焦げた…目玉焼きも…
しょっぱいホットケーキも…
つぶれた…おにぎりも…
どれも…美味しいって…」

携帯からは苦しげな声と微かに笑う声が聞こえた

「あたしの…母は…
おっちょこちょいで…色の違う…靴下履いたり…
入学式の日を…間違えたり…

でも…あたし…そんな…
母が好きです!

いつも…明るくて…
元気をくれる…母のこと…
大好きです!!」

そこまで話したとき、マンションの前に急ブレーキで止まった

「着いたよ!
ごめんな…11分かかっちゃって!
オッチャンここで待ってようか?
病院行くんだろ?」

「いいんですか?
お願いしますっ!」


部屋を出る時、連絡するようにと名刺を渡された

オートロックを開けてくれるように伝えた時、電話からは菊地さんの焦った声がした