アイ・ラブ・おデブ【完結】

電話の向こうでは時々苦しむ声が聞こえて、小夜の心臓をドキドキさせた

「今、タクシーに乗りました

住所言えますか?」

小さな声だが聞き取ることができ運転手に伝える


「あいよ!リームちゃんに頼まれてるから!
任せておきな!10分で着いちゃうよ」

パンチパーマの運転手は手にペッと唾をかけギアを入れた

車は急発進し、タイヤを軋ませながら路地を曲がる

小夜は左右に転がりながら菊地に必死に話しかけた

焦っていることを悟られないようにのんびりした声を出した