アイ・ラブ・おデブ【完結】

テラスの席に小夜と遥は連れられてきた

ワイン片手に目の前に座るのは、由美子と慎太郎だ

皆は種明かしの内容を知っているようで、料理が並ぶテーブルから離れず興味を示さない

時折、小夜たちの表情を見るように視線を送るだけだ

「じゃあ…どこからお話ししましょうか?」

そう穏やかに口火を切ったのは慎太郎だった

「う~ん…バーベキューの後からがいいんじゃない?」

横の由美子は慎太郎にマイクを渡したようで、涼しい顔でグラスを傾けている

「そうですね…
私が行かなかったバーベキューで、カメラに偶然写った笹原さんが発見されましたね
そこからにしましょう!

あの後すぐに、熊野さんと雅晴さんが探しに行きました
探し出したのは腕のいい探偵の熊野さん…
そこまではご存知だとは思いますが、私は彼らに一つだけお願いをしていました」

…お願い?
いったいどんな?

「笹原さんを見つけたら、小夜さんの身に何か起こるようなことを匂わすようにと…
そして、フェリーに乗るのを確認し、次の作戦に移りました」

…えっ?
あたしのことを匂わす?
あたしのことを話さないでって、マサさんにお願いしたのに…