アイ・ラブ・おデブ【完結】

「由美子さんも慎太郎さんも…
まるでハルがここに来るのを知っていたような…
待っていたみたいな感じなの?
ねえ、どうして?」

慎太郎はふくみのある笑みを浮かべ、寿司を頬張る由美子を見た

「あ?それ?
話してもいいけど、ガッカリしちゃうよ
運命で結ばれてると思ってた赤い糸が、無理矢理手繰り寄せられてたなんて知ることになるんだから」

…えぇ?何なに?
どんな裏情報があるの?
何を企てたの?

モゴモゴさせて告げる由美子の言葉に首を傾げ、頭に?を増産させた

次に口を開いたのは、小夜の様子をニコニコと眺めていた慎太郎だった

「山岡さん…幸せなお二人には、少し意地悪をしましょう
どうか二人で…よく話をしてください
きっとヒントが見つかりますよ
食べ終えたら早急にタクシーでお帰り下さい」

この後は何を聞いても、もう答えてはくれなかった

そして慎太郎の言うように食後のほうじ茶を飲み終わると、車寄せにはタクシーが待っていた

袋に入れた遥の愛車も積み、二人はタクシーに乗せられた

「あれ?由美子さんは乗らないの?」

慎太郎と並んで手を振る由美子に、タクシーの窓を開けて問いかけた