アイ・ラブ・おデブ【完結】

ティッシュで涙を押さえ、ダイニングに戻ると準備が整ったテーブルに男二人が向かい合っていた

何か話していたようだが、微妙な空気が漂っている

…あっ!ハルは慎太郎さんを勘違いしていたんだ

遥に近づき、慌てて紹介をした

「ハル…あのね…
慎太郎さんは作家さんなの
それでフランス語も話せて…
パリでもお世話になって…
ずっと相談にのってくれていたの
それから…こちらは由美子さん…
高校からのお友達…
今は世界で活躍している書家なの
今、あたしのアパートで一緒に暮らしてて、いつも励ましてくれる強い味方…」

遥の腕を掴みながら、早口で二人を紹介した

紹介された二人はニヤニヤと目を合わせ、向かいの椅子に座っている

「そんなくだらない話は二人の時にしてよ
あ~お腹空いた
食べよう食べよう!」

それぞれの前には硝子の皿に綺麗に盛りつけられた寿司や吸い物、煮物や茶碗蒸し、天麩羅などが上品に並んでいた

会席料理のような見事な盛りつけに目を奪われていると、向かいの由美子から遠慮ない突っ込みが入る

「何?まだ食欲がないの?
もう全て解決したんだから、食べなよ」

…もう…目で料理を楽しんでたのに…
全て解決って…あっ!