その様子を少し離れた場所から見ていた遥は愛車に跨がり、車を追いかけた
待ち合わせの場所では二人の様子に気を取られ、自分の他に付け狙う怪しい人物がいるかなど見ていなかった
ペダルを踏む足に力を込めながら、腹の底から沸き上がる黒い感情と葛藤していた
…駄目だ…もう…僕は、さあやに会わす顔など無いのだ
別れを…あんなに酷い言葉で…態度で…傷つけたのは僕自身だ
そう…こうやって陰から見ていることしかできない…
彼女の幸せな顔を遠くから…見ているだけ…
そう決めた筈だ
夕方の都心部は車の進みも遅く、直ぐに信号に掴まり見失うことはなく後をつけられた
40分程走り、閑静な住宅地の奥の小さな駐車場で車は停まった
先に降りた慎太郎が素早く助手席に回り、ドアを開けると笑いながら小夜が降りてきた
そのまま言葉を交わし、小夜の手を取って自分の腕に絡ませた
そして塀の切れ間にある可愛らしいアーチ型の門を、寄り添ってくぐる後ろ姿を離れた場所から見つめていた
二人が中へ入り見えなくなると遥もその入り口に近づいた
待ち合わせの場所では二人の様子に気を取られ、自分の他に付け狙う怪しい人物がいるかなど見ていなかった
ペダルを踏む足に力を込めながら、腹の底から沸き上がる黒い感情と葛藤していた
…駄目だ…もう…僕は、さあやに会わす顔など無いのだ
別れを…あんなに酷い言葉で…態度で…傷つけたのは僕自身だ
そう…こうやって陰から見ていることしかできない…
彼女の幸せな顔を遠くから…見ているだけ…
そう決めた筈だ
夕方の都心部は車の進みも遅く、直ぐに信号に掴まり見失うことはなく後をつけられた
40分程走り、閑静な住宅地の奥の小さな駐車場で車は停まった
先に降りた慎太郎が素早く助手席に回り、ドアを開けると笑いながら小夜が降りてきた
そのまま言葉を交わし、小夜の手を取って自分の腕に絡ませた
そして塀の切れ間にある可愛らしいアーチ型の門を、寄り添ってくぐる後ろ姿を離れた場所から見つめていた
二人が中へ入り見えなくなると遥もその入り口に近づいた

