アイ・ラブ・おデブ【完結】

…今日は水曜日…
きっと定時の5時30分には仕事を終わらせ出てくる筈だ
大勢の人の中から見逃さぬようにしなければ…

久しぶりに走る都会の景色など楽しむ余裕はなく、半年ぶりに会う愛しい人ばかりを思い浮かべていた

ここまで計画もなく、俊樹の言葉に突き動かされてやって来たが、とても順調に事が進んでいる

小夜を見つけて後をつけ、怪しい人物から守る…その思いだけで今、正面入り口が見える植え込みの影にいた

まだ予測時間には早いが、小夜を狙う人物も見つけられるかもと張り詰めた気持ちで身を屈め、その時を待つ

しかし、夕刻のオフィス街のこの場所で、待ち合わせをするのんびりした人など居らずただ時間だけが過ぎていった

日も傾き、大きなビルの入り口からスーツ姿の人の流れが出始めた

…いよいよだな…
先ずはさあやを見つけないと…

端からみれば遥の様子は怪しく目立っていたが、そんなことは気づかずにただ、小夜を見つけることに集中していた