アイ・ラブ・おデブ【完結】

…これ…アパートの近くのコンビニだ…
隣にいるのは甲斐だな
後をつけてるヤツがいるのも気づかないのか?
こんな写真を撮られて…
これじゃあ、さあやのアパートも知られているな…
どうする?
警察か?
いや…マサに連絡をしてみるか!

自分の携帯を取り出しマサの番号にかけたが、同じ電子音が繰り返し聞こえるだけだ

焦る気持ちが募り、ついには立ち上がって狭い部屋の中をうろうろと回り始めた

…くそっ!マサは何をしてるんだ…
警察は…事件になる前には動いてもらえないだろう…
事件にさせて堪るか!

「遥さん…もしかして、この人…知り合い?
それじゃあ…急いだ方がいいよ!
今日は甲斐 慎太郎の誕生日らしいから
この狂ったファンが何かするかも!」

俊樹の言葉が終わる前に、荷物を掴んでいた

宿の主人にタクシーを呼んでもらい、自転車を輪行袋に急いで入れた

特急の止まる駅まで行き、そこから空港に向かう

運良く次の飛行機に乗ることができ、羽田空港へと順調に近づいた

これまで小夜を避けてきたのが嘘のように、最短時間ですぐ近くまで来た

今、遥の中では小夜の無事をひたすら願い、守ることだけがぐるぐると円を描いている

計画も無しに東京へすっ飛んで来たのだ