アイ・ラブ・おデブ【完結】

そして、顔だけを見せた小夜を試着室から引っ張り出して4㌻前の会話となったのだ

やはり、小夜の抵抗などものともせずにタクシーへと乗せられて大きなホテルに着いた

いくつか車内で質問を試みたが、もちろん何も答えてくれない

…はぁ~…こんな格好で大きなホテル…
誰か結婚式?それとも大人の誕生日会?
芸能人なんかは派手なお祝いをするらしいし…
クリスマスには半年以上もあるから…
まさか、マサさん達と気の早い納涼会なんてことは…ないよね
とにかく、こんなにめかし込んで集まるなんて…
一般OLには縁遠い会合に違いない

顔が写るほどに磨き込まれたロビーを抜けると、上品なティーラウンジが現れた

…ほっほ~…こんな高級な場所…コーヒー一杯飲むのに英世さん一枚じゃ足りないんじゃ…
そういえば…着替えた時に鞄を持って行かれた…
財布を持って無い…

細いチェーンの付いたパーティバッグにはハンカチと携帯しか入っていない

見た目だけはこの高貴な場所に溶け込めるが、誠に残念なことに懐具合が善くない

通りすぎたテーブルを羨ましげに見ていたとき、由美子に腕を引っ張られた