アイ・ラブ・おデブ【完結】

「小夜?どうした?
アンタも一発殴りたいの?」

テレビの小さな人物に釘付けになり動かぬ小夜に、由美子が声をかけた

「…なっ殴りたい…だなんて…
ただ…あたしは…
元気そうで良かったな…って
前を向いて進んでいるなぁ…なんて思って…アハハ」

…そう…ハルがしっかりと自分の望む道を進んでいてくれれば…
それで…いい?
うん…それがあたしの願いだった…から…

「あたしも振り返ってばかりではいられないな…
マサさん…ハルに会っても…
もう、あたしのことは何も言わないでください
ハルは…新しい道を選んだ筈だから…
新しく生まれ変わったんだと思うから…」

座卓を囲んだ皆が、自分に注目しているのを全身で感じながら、今出来る精一杯の笑顔を作りそう願い出た

「小夜さん…それは…本心?
それとも…」

さっきまでの勢いを鎮め、マサが恐る恐る聞いた

そこにいる誰もがマサと同じように考えているに違いない
小夜の答えを待っていた