アイ・ラブ・おデブ【完結】

寝ている凛がビクッとするような声を出し、腰を半分浮かせてテレビを指差した

「えっ?どうしたの?
マサくん…ここ…行ったことあるの?」

香織の問いかけにも答えず、楓佳の手元を怖い顔で見ている

「これですか?」

写し出されたのは、交差点の信号とその脇のコンビニの駐車場だ

「ここ…拡大できるか?」

マサが示した所には、駐車場の隅で座っている人物がいた

カメラを操作して拡大するが顔が分かるわけではない

…っ!!これ…まさか?

足元の荷物を俯いて覗いているが、その人の姿に小夜の胸は次第に高鳴ってくる

「他にこの人が写っているのはある?」

マサの要望に他の写真を画面に出して探す

周りの皆は一体誰なのかと考えていたが、小夜の見開いた目を見て由美子が指摘した

「小夜…コイツが腑抜け王子なんだね?」