アイ・ラブ・おデブ【完結】

「サヤさ~ん今日も美しいですね~
僕のふるさと…イタリアにもこんなに美しい人はいませんね~」

最近やたらと声をかけてくるこの男はイタリア人デザイナーだ

社内で顔を会わせれば、こんな調子で寄ってきて小夜を困らせている

何度となく食事の誘いを断っているが、めげずに甘い言葉を口にしてくるのだ

顔は特別良いわけではないが、スタイルとセンスの良い見た目、ラテン系のノリが女子社員たちに人気があった

「ご馳走さま…お先です」

隣から熱い視線を感じながら、残りのドリアをお腹に収め、早々に席を立った

「お~サヤ!イタリアの昼はゆっくりと愛を囁きあいながら過ごすね~
戻ってきて~」

…もう…ここは日本だっつうの!
大声であんなこと言ったりして…恥ずかしい…

背中に多くの視線を背負いながら足早に食堂を後にした