「僕が…愛してる人は環ではない
家族にはなるつもりはありません
そう…昔の償いの為に傍にいる…それだけだ」

「知っています
環さんのことなら…全ての事を…あなたの知らない事も知っています
もう…あなたは十分に償ったのではありませんか?
償う必要もない罪を…

彼女は今、大変大きな罰を受けています
これ迄に、おこなってきた数々の報いを…
取り返しのつかない罰を…

お父さんの希望で式など人の集まることはしません
家族だけでお見送りします

笹原さんは来ない方が良いでしょう

環さんにもう少し時間をください…お父さんと…ご両親と向き合う時間を…
その後に会った方が良いでしょう

何かあればここに連絡をください」

そう言ってジョエルは携帯の番号をテーブルのナプキンに書いた