「僕も葬式には行きます
場所を教えてください」

環の父親には会ったことはないが、大怪我からモデルとしてステージに立つまで、毎週のように手紙が来ていたのを知っている

せめて、線香を手向けて怪我をさせてしまったことを謝罪をしたい

「笹原さん…あなたは環さんの家族になるつもりですか?
その覚悟と愛情がありますか?」

「えっ?環の…」

思いも寄らぬジョエルの質問にどう答えて良いのか分からない

「あなたを責めているのではありません
僕は…今も彼女を愛しています
だから、彼女が幸せになれるのであれば、あなたと結ばれるのも喜んで祝福します
どうですか?」

ジョエルは穏やかな表情で愛していると言いきり、遥の答えを待った

…こんなにも真っ直ぐに想っているのか…
僕は…僕の心に住むのは…