アイ・ラブ・おデブ【完結】

「そうですか…
ところで…小夜さんの手紙を…
渡してくれたましたか?」

慎太郎の質問にミーシャは小さく首を横に振った

少し離れた場所に立っていた由美子は、二人に近付いて鬼のような形相でミーシャを見下ろした

「渡さなかったの!
じゃあまさか…あの女に渡したの!?」

その返事の内容によっては怒りの鉄拳が炸裂しそうな勢いである

だが、ミーシャは再び首を横に振った

「どういうこと?
あんた…握り潰したの?」

怪訝な表情で由美子は更に詰め寄った

「いいえ…あの手紙は…」

顔を上げ、目の前に立つ由美子を真っ直ぐに見た

「私が持っています…
もちろん、環様に渡すことも考えました…
それをしなかったのは…」

慎太郎は二人のやりとりを静かに聞いていた