アイ・ラブ・おデブ【完結】

…いや…何かを企んでいると気づいていた
"どうにでもなれ"と投げやりになったのは自分だ
結果としては何もなかった…
環との関係は昨日までと同じだ
このメイドに腹を立てるのは筋違いだな

渡された黒い液体を見つめ、思いを巡らせていた

「何も入れていません
ブラックです」

背中を向けて食事の準備をしながら、口を付けずに突っ立っている遥にそう声をかけた

…ブラックか…
今日は添加物なし…
そんなことを白状して…環に叱られるんじゃないのか?
いや…待て!
このメイド…夕べの事を全て分かっている…
環と何もなかったことを…
…なぜ?

濃い苦味が喉を通り、ここ数ヵ月で縮んだ胃に流れ落ちた

…!!あぁ…そうなのか?
でもどうして…

野菜を切る後ろ姿を見つめたが、答えを知る手がかりを掴める筈もなかった