アイ・ラブ・おデブ【完結】

次の日、二日酔いの由美子を部屋に残して遥の店に向かった

…会えるかな…店に来るかな…
もし、店で会えなければ…マンションへ帰りに寄ろう…
やっぱりもう一度話をしなくちゃ

そう思いながら裏口に近づくとコウの声が聞こえてきた

「それって…ハルさんのいう通りにするってこと?
良いのかよ?
マサさんだって納得してないんだろ?」

興奮しているのか、いつもの甘えた言い方はなく、喧嘩腰の乱暴なしゃべり方だった

「そりゃあ…二人の店だから…
二人が決めることだけど…
今のハルさんは普通じゃない!
簡単に決めちゃ駄目だよ!
俺は嫌だ!
このまま…ハルさんがいなくなるのは嫌だ!」

立ち聞きしているつもりはないが、小夜はドアを開けるタイミングを逃してしまった

「コウ…お前の言いたいことも分かる…けど、アイツがそう決めたんだ…
遥の一番はきっと今でも変わらないと思う…
その大切なものを手放してまで選んだんだ…どうしても理由は言わないが…
自分の気持ちに蓋をしてまで決めた事だ…
毎晩、説得してもその意志を変えられなかった
ごめんな…俺が、頼りなくて…」