アイ・ラブ・おデブ【完結】

慎太郎と共に案内されたのは、ホテル内の割烹料理店の個室だった

「小夜!迷子にでもなった?」

静かな部屋に由美子の元気な声が響いた

その隣に座る美術館のオーナーを見て小夜は驚いた

「…花園さん!えっ?え~?
オーナーって…お母様って…」

オーストラリアに向かう飛行機で隣になった花園がいた

「まあ!小夜さん…
あの時よりもさらにお綺麗になられて…
…山岡さんのご友人でしたの?
またお会いできて感激ですわ!
うふふ…本当に偶然ですね!
まるで運命の赤い糸ですわ」

上品な笑いを浮かべ、歓迎してくれた

「さあ!座りましょう
小夜さんは母と知り合いでしたか
世間は狭いですね」

慎太郎に促され、花園の向かいに座り1年半ぶりの再会にドキドキしていた


「…へぇ~、慎ちゃんのお母さんと小夜はそんな繋がりが…
小夜らしいね…自分の席と交換するなんて…」

食事をしながら飛行機で出会った話をした

「でも…あの後、驚かれたんじゃ…
隣に怪我をされた人が座って…
勝手な事をしてすみませんでした」

頭を下げ、小夜は気になっていたことを謝った