アイ・ラブ・おデブ【完結】

「顔色が悪いようですが…
大丈夫ですか?小夜さん…」

隣の椅子に座り、あの日と同じように優しく微笑んでいる

「えっ…えぇ…大丈夫…です
…由美子さんは…今、化粧室に…」

気持ちを落ち着かせようと右手を胸に当て、俯いて答えた

「あぁ…山岡さんには会いました
先にオーナーと店へ行ったので小夜さんを迎えに来たんです
…少し休んでから行きましょうか…
…あの…私はただのスカウトマンで…
オーナーは母なんです
…まだ名前を言ってませんでしたね
慎太郎(シンタロウ)です
山岡さんからは"慎ちゃん"なんて呼ばれて浮かれている…オッサン…よろしく」

少しおどけた顔で自己紹介をした

"慎ちゃん"…なんだか可愛らしい呼び名にクスリと笑いが溢れる

「平野 小夜です
今日はあたしまでお呼ばれして申し訳ありません」

上げた顔をまた下げると頭上から明るい声が響いた

「実は私が無理をお願いしてお越し願ったんです
あなたにもう一度会いたくて…
興味があって…」

…ん?会いたい…興味?
それは…どういう…意味…