アイ・ラブ・おデブ【完結】

「…そうだ…僕は…環を選んだ…
環が望むように傍にいる…」

感情のない低い声が小夜の心に深く突き刺さる

"恋愛では我が儘になったって許される"
由美子の言葉が挫けそうな気持ちを奮い立たせてくれた

…後悔はしたくない
自分の気持ちをぶつけなくちゃ

「それが…ハルの幸せなの?
あたしは…あたしはハルが大好きだよ!
ずっと傍にいたいし、抱き締めてもらいたい!
この3ヶ月、あなたに会いたくて堪らなかった…
笑っておかえりって言えるように練習したの
いつだってハルには笑顔でいて欲しいから…
ねえ…あたしの傍ではハルは幸せになれない?
駄目なの?」

遥の背中に抱きついて、自分の気持ちを精一杯の言葉にした

お腹に回した手に力を込めて、目の前の恋人が消えてしまわぬように願った

何度か深い呼吸をする音がピタリとくっつけた遥の背中から伝わり、小夜の鼓動をさらに速くさせる