アイ・ラブ・おデブ【完結】

心の片隅にある小さな希望の明かりがチカチカと点滅し始める

この3ヶ月ずっと待っていた時がやっときた

会いたくて、声が聞きたくて眠れぬ夜を幾つ数えたのか分からない

やっと手の届く所に戻ってきた

嫌われてしまったのかもしれないが、自分の想いは伝えたい

握りしめた拳を見つめているうちに遥のマンションに車は着いた

「…ハルさん、別人になっちゃった…
小夜ちゃん!俺もマサさんも小夜ちゃんの味方だからね!」

二人で乗ったエレベーターの中で、コウは見たことのない真剣な表情で小夜に話した

「うん…あたし…ちゃんと話がしたい…
ハルの気持ちが知りたい…」

遥の部屋の前に来るとコウはふぅ~と深い息を吐いて扉を開けた

廊下の奥のリビングからは大きな声が聞こえてきた

「遥!こっちを見ろ!
そんな理由を信じると思っているのか!
ふざけるな!」

ガタンと床に固いものが当たる音がする

扉を開けて小夜の目に飛び込んで来たのはたくさんの段ボール箱だった