アイ・ラブ・おデブ【完結】

それは日本の美術館で12月から開かれる展示会に由美子の作品が出展されるため、もうすぐ打ち合わせに帰国するというものだ

…展示会なんて凄い!楽しみ!
場所は…へぇ~都内じゃないんだ…でも絶対に行く!
週末を利用すれば行けるもん
由美子さんに会うの…何年ぶりかな?

小夜が大学卒業後に一度だけ会ったきりだから…実に7年以上ぶりになる

その時は中国の奥地に住む老齢の師匠の元で墨作りから学び、書の奥深さを輝いた瞳で語ってくれた

その後も毛筆だけでなく古来から伝わる筆記具を追い求めて各地へと飛び回っていた

都会のお洒落な生活とはかけ離れた世界で、由美子はいつでもキラキラと輝いた便りを届けてくれた

小夜の一番長い付き合いの友人であり、小夜を理解してくれているアドバイザーでもある

…東京にはいられるのかしら?
由美子さんとじっくり話したい
ハルのことも聞いて欲しい
…いつものようにあたしを導いてくれないかな…

すぐにメールで返信をすると、小夜が眠りにつく前に連絡がきた