アイ・ラブ・おデブ【完結】

環と朝から向かったのは、パリから車で小一時間程離れた場所にあるこじんまりとした一軒家だ

「遥!素晴らしい場所でしょ?」

確かにそこは一面に緑の草に覆われた緩やかな丘が、見渡す限りに広がっている眺めの良い場所だった

近くには小さな小川が澄んだ水を運び、水車小屋が見える

その奥には、小さな探求心を駆り立てるような森が木々を風に揺らしている

「あぁ…綺麗だな」

…こんな綺麗な眺めはさあやを連れて来たいな…
きっと無邪気に走り回り、小川の冷たい水に足を浸すだろう
一緒にこんな所にも行きたいな…

「…るのよ!…遥!聞いてる?
もう…
この建物を改装してレストランにするの!
この素晴らしい景色と素晴らしい料理があれば客は遠くてもやってくるわ!
ねえ素敵でしょ?」

「………」