アイ・ラブ・おデブ【完結】

遥と出会ったのは高校の入学前説明会の時だ

周りの女子が目をハートにして騒いでいるのに、澄ました顔をして寝ていやがった

それまで野球ばかりをして女にモテた事のない俺は、気取った態度に見える遥にカチンときていた

こんなヤツの傍にいたら絶対に女は全部かっさらわれていく

近寄らずにいるのが一番だと思った

けれどもいざ入学を向かえると、同じクラスの出席番号も前後という至近距離に遥はいた

「ねえ…雅晴くんていうんだ!
僕は遥!笹原 遥…
おんなじ"ハル"だね!
よろしくね!」

爽やかな笑顔で恥ずかしげもなくそんな挨拶をした

その笑顔を見たときから遥の虜…いや…魅力に囚われ、遥のペースに捲き込まれた
(俺にそっちの気はない!)

「一緒に帰ろうよ」

と気さくに誘い、女子からの冷たい視線は俺の背中にヤマアラシのように刺さった